雪の日の思い出

Posted by on 2015/01/05

この時期になると幼い日のことを思い出す。

サクサク、長靴で踏み固める雪が音をたてる。
二つ違いの兄の背を、私は必死で追いかける。

抜けるような青空の下、白い世界に兄弟二人だけ、音は雪に吸収されて、辺りはシーンとした静寂に包まれている。
雪に覆われた田んぼを歩く。歩いたところに道ができる。兄が勝手気ままに歩いた後は、さながら雪の迷路のように、くねくね曲がった道ができる。

私は遅れまいと兄の後を追う。火照った身体に冷たい風が心地いい。
他愛もない冬の遊びは続く。幼い日の思い出がよみがえり、思わずほろ苦いコーヒーを飲みほした。


今もあの山里に、「ゆきふみ」ができるほど雪が降り積もっているのだろうか。
鳥の声すら聞こえない、無音の銀世界をもう一度体感したいものだと思った。

とはいえ、今の生活も、それに等しいくらいに、静かで変化に乏しいのだが・・・

Comments are closed.